私にとってのももクロの緑という存在について

ももクロの緑、有安杏果さんのグループ卒業という発表から2ヶ月が経ちました。

ももクロの現場から距離を置かれている人、箱推しになった人、他推しになった人、悲しんでいる人、怒っている人、言いようのない感情になっている人、いろんな方がいらっしゃると思いますが、そんな中で、ほんとにアホな思いといいますか、こんな人もいるんだなと逆に笑い飛ばして頂ければと思い、自分がももクロを追いかけることになった理由や、今の思い、私にとってのももクロの緑について綴ろうと思います。

私がももクロを知ったのは、2009年頃でした。知るキッカケとなったのは、色分けで緑色の担当の子がいるという情報を掴んだからです。

私は緑色大好き人間で、常に緑色の情報を収集しています。緑色=かわいい、素敵、かっこいいなのです。
真・三国無双2ではまず蜀からカンストしましたし、ドラゴンボールではピッコロ様と結婚したいですし、車も色で選びましたし、私服もほぼ持っているのは緑ですし、財布、名刺入れ、定期入れ、鞄、靴、思いつくものは全て緑です。それは、ももクロちゃんを知る前からです。

ですので、色分けで緑色がなく、赤青黄桃紫 橙、白、黒、という振り分けだったら、ももクロという存在に恐らく興味すら持っていなかったと思います。

現場へは行かないことにしておりました。

なぜなら、現場へ行ってしまうと緑色のグッズは全て購入することはもちろん、緑色の子が出るライブは全部通う自分が、想像でき、何事にもお金をつぎ込んでしまいがちのため、新しい緑のジャンルにはハマらないことにしていたからです。

気付いたらももクロちゃんは一気に駆け上がって行かれました。CDをレンタルショップで借りて聞いたり、ネットで動画を見たり、その程度の浸かり方で、距離を保ち見ておりました。

推しは言うまでもなく、緑色の子だから有安杏果さんでした。
恐らく夏菜子ちゃんが緑の子だったら、夏菜子ちゃん推しだったと思いますし、あーりんが緑の子だったらあーりん推しでしたし、しおりちゃんが緑の子だったら、しおりちゃん推しでしたし、高城さんが緑の子だったら、高城さん推しだったと思います。

少々乱暴な言い方になりますが、私からすると有安杏果さんの魅力は私にとって、緑の子であることでした。

歌は確かに上手だなと感じておりました。
でもそれはももクロというひとつのカテゴリーの中での話のように思っておりましたし、ダンスについても同様に思っておりました。

それでも緑の子だから、誰かに問われれば有安杏果さんを推しだと答えておりました。

それぐらい私の好きの基準は緑か否かにあったのです。

距離を保ちながら、時には誘って頂きLVを見に行ったりしていた中で、私自身の人生で1番ドン底に陥った際、ただひたすら楽しいから、元気でるから行ってみ!と進められたのが、2015年の桃神祭でした。

初めて現場に行きました。
何もグッズを持っていない中で、とりあえず手持ちの服で全身緑で会場に行きました。
そして驚きました。5色の原色が溢れていることに。全身緑でいても、何の違和感も持たれない空間に。普段から、ほぼ全身緑でいることが多々あるのですが、好きだからそうしているだけなのですが、やめた方が良いと言われることも多く、ももクロ現場の空間は私にとって天国でした。

ライブが始まるとその熱気に圧倒されました。わからないままにコールをし、わからないままに振りコピをし、あっという間に時間が過ぎました。あんなにキレキレに踊っているのに、素敵な歌声。暗くなった会場では、綺麗に光る5色のペンライトに目を奪われました。
そして最後の挨拶の時に有安さんがお話しされる時に、会場が緑1色の海になった時に、こんなに綺麗な緑の景色は人生で見たことがない。こんなに素敵なものがこの世にあるのだと、感動致しました。

そこから今まで行ける現場には全て行きました。全身緑で、緑色のペンライトを振りに。またあの感動を味わいたいと。

純粋に有安杏果さんが好きだという方からすると、非常に不純な理由で彼女を推していると言っていることに対し、今まで書いている中ですごく申し訳ないのですが、私は緑だから、ではなく有安杏果さんも好きだということに気付いたのです。

それは有安杏果さんのソロコンサートでのことです。
正直、有安杏果さんのソロコンサートであれば、常時緑色の景色が見れると思い期待して行きました。ですが、Tシャツもタオルも緑ではない… 初めてネイビーのTシャツと白のタオルを購入しました。基本的に緑にしか興味のない私からすると、それはそれはハードルの高いことでした。でも、ネイビーのそのTシャツを着て、白いタオルを回して楽しみました。楽しめたんです。そして有安杏果さんが、可愛くて、かっこよくて、尊敬できる人で、大好きなことに気付いたんです。今更と言ってもいいかもしれません。私はずっと、ももクロの緑だから彼女のことが好きなんだとそう思い込んでいたのですが、ライブでもずっと彼女の姿を目で追いかけ、緑のペンライトを振り、彼女の小動物のよう可愛いさ、キレキレのダンス、時に見せる格好いい表情、MC中のアホっぽさ、画伯と呼ばれるその画力、大喜利になってしまうその料理力、仕事と両立し大学を4年で卒業するその根性、歌に対する努力、努力、努力… いつのまにか、有安杏果さんが好きだったんです。

それに気付いてからは、より一層、ライブに行くのも楽しくなりましたし、有安杏果さんが輝いて見えました。

2017年大阪城ホールでのももクリは幸いにも、アリーナ席で顔がはっきり見える位置から観戦致しました。まさか、それが、杏果がいる最後のももクリになるなんて、まさか、その場で発表された東近江市での春の一大事に杏果がいないなんて、そんなこと、微塵も思っていませんでした。

ももクロちゃんが5人であることを、あまりに信じて疑っていなかったのです。杏果がいなくなっちゃうなんてこと、ももクロから緑がなくなっちゃうなんてこと、考えてなかったのです。

というと、書いてて嘘っぽく思ったので、ちょっとは考えてました。杏果はソロでやりたいのかなーと、ソロコンを見て、思ってました。でも、大丈夫だと、ももクロちゃんは、彼氏ができようが、結婚しようが、お子さんが生まれようが、何があっても、5人で続けてくれると、なぜかそう信じ込んでいたのです。

でも、その日はあまりに突然にきました。

1月15日12:00

信じられませんでした。仕事をしていても、心がずっと旅に出てしまっているような気持ちでした。
ソロ?結婚?病気?なんで?と思っていた中で、

「普通の女の子の生活が送りたい」

その言葉の意味をどう捉えたら良いのか、わからず、各メディアでの言葉を聞いても飲み込めませんでした。

そしてあっという間に迎えた1月21日
ありがたいことに幕張メッセで、ももクロ有安杏果さんの最後の姿を、5人のももクロちゃんの最後の姿を見ることができました。

もう杏果と叫ぶのはこれが最後なのかと、このダンスをこのフォーメーションで観れるのはこれが最後なのかと、5人の奏でるハーモニーを聞けるのはこれが最後なのかと…

ほんとに全てのこの今までの奇跡の塊を見れるのはこれが最後なのだ、そう思い、心の底から、悔いのないよう楽しみました。

そしてメンバーからの挨拶、杏果からの挨拶。

杏果は言葉足らずだなと解釈しました。
そうじゃないと、正直やりきれない言葉が多かったです。

杏果が泣いてくれたら、この気持ちを溜飲できたのでは?とも考えましたが、あの泣き虫な杏果が一切の涙を流さなかった。

その決意の固さを感じました。
そして私も覚悟しました、もう杏果のことは、見れないんだなと。もうきっと私の目の届くところにはいてくれないんだなと。

最後に4人でのあの空へ向かってを聞いている時、

あぁ杏果がいない
その事実に打ちのめされました。
緑の子がいない。緑の服を着て、緑のペンライトを付けて、この場所から応援しているのに、緑の子がいない。いや、緑の子がいないのに、緑のペンライトをつけていいのか…?

このライブに参加したら、ちゃんと杏果にありがとうを言えて、なんとなく、これからのももクロちゃんを前向きに応援できるかな、なんて、そう思ってたんですが、この日、気持ちの整理はつきませんでした。

家について、布団に入ったときに、あの空間にいれたのが、嘘みたいだなと思いました。
でもAEのページはほんとに箱推しに変わっており、ほんとに杏果はもう、ももクロから卒業したんだとまた、実感しました。

バレイベは参加できませんでした。

3月15日 00:00
杏果のブログが時間通りに消えました。
おめでたいはずの誕生日、悲しみ混じりのスタートでした。

そして仕事が終わり、ツイッターを開くと「ツイッターが!」というフォロワーさんからのお声がけや、そのTLから、杏果がツイッターとインスタを始めたことを知りました。

ほんとに杏果なの…?
たぶんほんとに杏果だ…

ただ嬉しさと同時に、もやもやした思いがありました。
恐らくこの思いは、officialと付いていることでもなく、その綺麗すぎる写真からでもなく、

私の場合、もう杏果を見れないんだと、勝手に覚悟してしまった気持ちからきているのだと思いました。
勝手に何年も見れない覚悟をして、勝手に裏切られて、勝手にもやもやしてる。なんというか、すごく勝手に傷付く気の持ちようばかりしている自分に対して、何をしているんだろうと思いました。

そしてまたひとつ複雑な気持ちを抱えて参戦することとなった、3月17日 青春ツアー 青森

学生時代を過ごした三沢でのライブ。しかも公会堂という高校の文化祭で自分も立ったことのあるステージに、ももクロちゃんが立つ、そのことが会場が発表された時はただひたすら嬉しかったのですが、まさか、杏果がいない4人のももクロちゃんのライブをはじめて見る会場になるとは思っておりませんでした。

服装も悩みました。
緑で行っていいのかな?
ペンライトも悩みました。
緑をつけていいのかな?

結局、何を選ぼうにもほぼ緑しか持っていないので、緑で参りました。そしてペンライトは片手に5色のギガライト、片手に4色のギガライトを持ちました。

そして何より1番不安だったのは、緑がいないももクロちゃんのことが私は好きでいられるのか?楽しめるのか?ということでした。

そして、開演(※青春ツアー青森のセトリを含みます)

出だしの怪盗少女
ほんとに、れにかなこしおりささきあやかになってる!あぁ4人のももクロちゃんだ。そう実感しました。
ただ出欠確認どうしよう?何番で飛べばいいんだろう?と思っている間に、そして落ちサビまでの部分、どうコールしようと思っている間に終わってしまいました。
ですが、怪盗を聞き終えたあと、杏果がいないとももクロちゃんの歌は大丈夫なんだろうか?という不安、私の中では消えつつありました。

次の猛烈が始まり、あぁ杏果パート、ほんとにれにちゃんなんだなぁと思いながら、それでも、既に私は1つの気持ちに気付き始めました。

ももクロちゃんのライブ、やっぱりすごい楽しい。
あぁ私ももクロちゃんが好きなんだ。
緑がいなくても、ももクロちゃんが好きなんだ。

この気持ちに、それこそ今更なのですが、ちゃんと気付きました。
それまでは緑がいる、ももクロちゃんが好きなだけだと思っていたのですが、私はももクロちゃんのファンになっていました。

そんな気持ちになっていた中、夏菜子ちゃん青春エピソードとともに始まった白金の夜明け

僕の心が今
どんなに地獄でも
僕のまわりの世界は今日も
普通の一日…

この2ヶ月間どうしようもない気持ちでいた自分にびっくりするぐらい刺さりました。

夜明けに生まれかわろう
正直な自分こそがプラチナ

もう、白金の夜明けを聴き終えた後、私は4人のももクロちゃんに杏果の影を追うことはありませんでした。

杏果の姿を重ねることはあります。
でも、4人で完璧なパフォーマンスをしようと、ファンを楽しませようとしてくれているももクロちゃんを前に、私はこれからも、ももいろクローバーZというアイドルをどんな形でも応援し続けようと思いました。

赤と黄色と紫とピンク
緑はいないけど、ももクロちゃんが好き。

その自分の気持ちに気付けて私は幸せです。


私にとってももクロの緑という存在は、

ももいろクローバーZというアイドルを好きにさせてくれた。
有安杏果という人間を好きにさせてくれた。

大事な、大事な存在です。
本当に今までありがとうございました。

有安杏果さんが元気にしていてくれることを祈ってます。
「普通の女の子の生活が送りたい」という文言は、あまりにも言葉のコンセンサスが取れていないため、如何様にも解釈されますが、杏果が思う、普通の女の子の生活を送ってくれたらいいなと、そう思います。そっと見守り続けます。

そしてこれから、もももいろクローバーZという新しい女性アイドルのロールモデルを作り続けようとしている、4人を応援し続けます。

次回のライブから緑以外の服を纏い、参戦します。人生経験上も緑以外の色は慣れませんが、よろしくお願いします。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。